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2006 年08 月14 日

巨匠とティータイム

今日はとても素敵な本に出会いました。
それは、建築の三大巨匠の一人、アメリカ生まれの、
「フランク・ロイド・ライト」の作品集です。

読み進めていく中で、ひときわ心を奪われたのが、
ライトの代表作とも言われる、グッゲンハイム美術館。

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アメリカ合衆国ニューヨーク市にある、
近現代美術専門の美術館です。

1943年に依頼されたライトは翌年にはもう
美術館の建築設計案を作成したものの、
周囲の反対やら懸念やら紆余曲折を経て、
創立者であるグッゲンハイムの没年、1949年、
ライトの設計案はようやく承認、
そして建設に取り掛かっています。

さらに、それから建物の竣工までには、
そこから10年間の歳月を要し、ライトの没年である
1959年にようやくグッゲンハイム美術館が完成。

ここまで時間がかかったのは様々な事情が
考えられますが理由の一つにあげられているのは、
前例のない建築物に対し、ニューヨーク市当局が
許可を出すのを渋ったからなんだとか。
確かに、目を見張る、驚くべき構造なんです。

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螺旋状の中央部が巨大な吹き抜けになっていることから
「かたつむりの殻のような」と形容されているんだとか。

見学者は、まずエレベーターで建物の最上部に上がります。
そして螺旋状の通路の壁に掛けられた作品を見ながら
順路を進んでいきます。すると、
自然に階下へ降りていくという仕組みなんですって。

ああ、一度でいいから実際にこの目で見てみたいです。
ライト本人の思い描いていた、初めのスタイルとは
最終的には大分かけ離れたものに仕上がったそうですし、
また亡くなった後に完成したから、本人も今の建物を
見ることが出来なかったと思うと残念な気持ちがします。

だけれど、いろんな人の思いや手が加わって、さらに
本来から持っていた、アイディアの素晴らしさが
輝きを放っているのかもしれないですもんね。

そんな風に、ライトについて話しをしてくれる方の言葉に
耳を傾けていると、自分の中になにかしらの
答えを見出したような気持ちになりました。

いつもと同じティータイムも、
今日はこの一冊との出会いによって
とても優雅で有意義なものになりました。
出会いって、人にしても物にしても
大切で、貴重なものですね。
あぁ、今日も一日本当にありがとう。


P.S. 何故だか、このブログを書いた後、頭の中で
懐かしい気持ちがするのです。ニューヨークには一度も
行ったことがないはず、なのに、夢の中で訪れたことが
あるような、見たことがあるような、不思議な感覚が
頭の中に浮かんでは消え、やはり、覚えている気がする。。。
これは気のせいなのかな〜。また行きたいなぁ。

投稿者:djasukaat 00 :14| Diary | トラックバック(0 )

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